彼岸花
「暑ても、寒ても お彼岸になると必ず咲くで、不思議やナァ」
この時季になると、母がいつも言っていた事を思い出す。
そして、やはり私も同じ事を思う。
一昨日、 田舎道を走っていたら、田んぼの畦道が彼岸花で真っ赤!
そのつい2~3日前にも 同じ道を通ったけれど、草の緑しか見えなかった筈。
その歳が 暑くても寒くても、お彼岸になると、突然パッと咲く。
毒々しいまでの赤が 田舎の風景を 一夜にして変えてしまうのである。
そうだ・・・子供の頃 へんび(蛇)の花って言ってたっけ。
野の花や葉で遊んだ遠い昔、けれどもこの花だけは 誰も手にしなかった。
歳を重ねた今、近寄ってよく見ると ナンとも不思議な形の花だナァと 改めて思う。
嫌悪感など全く無い。